ぶたた

コーヒーを中心に思ったことを綴ります。

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コーヒー焙煎機【SANDBOX SMART コーヒーロースター】

こんにちは、ぶたたです。

 

ありがたいことに焙煎機のレビューを依頼されました。

この焙煎機はMakuakeのプロジェクトで公開されている焙煎機となり、100万円の目標金額に対し、約3000万円を集めている非常に注目されている焙煎機になります。

www.makuake.com

 

先日商品が手元に届いたので、早速レビューしていきたいと思います。

なおこのレビューは忖度なしで思った事を書いています。一部不快な思いをさせてしまう部分があるかもしれませんが、私が思った正直な感想ですので、ご了承ください。

 

--- 目次 ---

 

商品到着

 

商品が発送されたと連絡があり翌日にクロネコヤマトで到着しました。

届いた箱がこちら↓

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到着した箱

外箱の大きさは54cm×34cm×32cm(高さ×横×奥行)で、重さは約8.5kg。

・・・デカい&重い。

思った以上に大きな箱で少し重さもありビックリですが、どのようなものなのか楽しみです。

 

早速中身をチェックします。

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焙煎機(下段)と冷却機(上段)

焙煎機のチェック

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焙煎機本体

色は重厚感のあるブラックとポップなレッドの2種類がありますが、今回は写真にあるようにポップなレッドが到着しました。

お店にあるような焙煎機だと、他人の目に触れることが少ないためブラック系が多いと思いますが、このカラーだとインテリアの一つとして存在感を示すことができるし、明るい色なので部屋に置くことでワンポイントにもなりますね。

リビングで取り出して焙煎を行うのは換気扇の下が良いと思い移動した時に思ったのですが、本体に取っ手など移動を考慮したものがないのが残念です。重量が約7kgあるので事故を考慮して取っ手を省いたのかもしれませんが、私としては取っ手がある方がよいかと思いました。

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焙煎機のドアを開けた状態

ドアを開けると焙煎時に生豆を入れるためのドラムが現れます。

焙煎できる量は100g/回と決まっていますが、ドラムの大きさを考えるともう少し焙煎できると思いますが、そのあたりは試行錯誤が必要ですね。

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ドラムを取り出した状態

ドラムは中心の回転棒に刺さっており、ドラム手前のイカリ型をした部品の先端を、ドアを開けたところにあるくぼみに入れることで焙煎時にドラムがぶれないような構造になっています。

またドラムを入れる時には回転棒に差し込む必要がありますが、回転棒は四角形をしており、ドラムの穴も四角形です。適当にドラムを差し込んでも入ってくれない事があるので、形を合わせて差し込む必要があります。

 

後は付属品として…

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付属品(ミトン)

ミトンは厚めの生地で滑り止めも付いており伸縮性も良いので、作業を行うには最適かと思います。ただ手の小さい人はフィット感が薄く感じるかもしれません。

 

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付属品(ハケ)

ハケは焙煎後に焙煎機の中に残ったチャフをトレイに落とすときに使いますが、長さも十分にありますので、奥までしっかりと落とすことができます。チャフが残ったまま焙煎を行うと、十分に加熱できなかったり、引火したりする恐れもありますので、このような付属品が同梱されているのはとても大切な事だと思います。

 

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取扱説明書(焙煎機)

 

取扱説明書は中国語、英語、日本語に対応しています。日本語に対応しており問題なく読めますが、句読点に違和感があったり、日本ではあまり使われない漢字が使われていたりと細かい部分で気になるところがありました。本格的に販売される前には、このあたりも矯正されるとありがたいですね。

元々は台湾のスタートアップ企業のようですが、今後も楽しみな企業の一つかと思います。

 

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お試し用の生豆

 

今回レビューするにあたり、依頼者のご厚意で豆を2種類いただきました。

「コロンビア ナリーニョスプレモ(200g)」と「エチオピア イルガチェフェ(300g)」です。

この豆は”珈琲問屋”さんの商品のようなので、気になった方はチェックしてみてください。他にも色々な豆を取り扱っていますので、サイトを見ているだけでも楽しいですよ。

www.tonya.co.jp


 

冷却機のチェック

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冷却機(本体)

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ザルを外した状態

本体とザルから構成されており、ザルは上に乗っているだけですので脱着はスムーズです。また本体の網目が細かいため、冷却モーターにチャフが入り込む事もなさそうなので掃除も手軽にできそうな所はGoodです。

 

 

商品のスペック

 焙煎機と冷却機のスペックを記載しますが、何よりこれまでの焙煎機と異なるのは、スマホを使って焙煎度を決めることができることです。

手動での焙煎も可能との事ですが、スマホを使う事でより細かい設定が可能となり、自分好みの焙煎により早く、より近づきやすくなる点にメリットがあります。

焙煎機とスマホとはBluetoothでの接続となります。公式ではBluetoothのバージョンが明記されていませんが、恐らくBluetoothのあるスマホであれば接続には問題ないのではないかと思います。

Sandbox Smart Roaster(焙煎機)
焙煎量 100g/回
電圧 AC100V-220V 50Hz/60Hz
サイズ 23cm×26cm×25.5cm(横×高さ×奥行)
接続方法 Bluetooth
対応OS iOS 12.0以上、Android 7.0以上
焙煎方式 電熱直火式
出力 600W(最大)
回転速度 30rpm(最大)
重量 7.0kg

 

Sandbox Smart Cooler(冷却機)
冷却量 500g(最大)
冷却方式 吸引式
電圧 AC100V-220V 50Hz/60Hz
サイズ 22.5cm×15.3cm(直径×高さ)
重量 1.25kg

 

焙煎に挑戦

では早速焙煎に挑戦しますが、準備がいくつかあります。

焙煎機を電源に接続

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電源が入るとボタンが光る

焙煎機の電源コードを壁についているコンセントに挿します。タコ足配線だと電圧不足や過電圧でブレーカーが落ちる可能性がありますので、タコ足配線しないようにしましょう。コンセントに挿すことで自動的に電源が入り、本体正面にあるボタンが点灯します。

自動的に電源が入るのは楽なのですが、個人的にはスイッチ(ON/OFF)がある方が良いですね。理由としてはコンセントを挿した直後からファンが回るからです。ファンの音もそんなに大きくなく、本体が冷めている状態でしたので、なぜファンが回っているのか分からず、「え?故障している?」と思ったからです。これは慣れてきたら「そのようなもの」として処理されると思いますが、無駄な電気を発生させないためにもスイッチが欲しいですね。

 

焙煎機からドラムを取り出す

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ドラムの取り出し

スマホにインストールしたアプリを使って焙煎を行うのですが、予熱の時にはドラムを取り出しておく必要があります。スマホを触る前に必ずドラムを取り出しておきましょう。

 

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豆は100gで!

生豆の量は100g/回と決まっていますので、きっちりと計ります。

だけど1回100gって自宅で使う事を目的とすると、微妙だなぁと思います。

焙煎した豆は2週間で風味も味も落ちると言われています。100gを焙煎すると約20%が目減りするので約80gの豆ができます。80gというと5~8杯分なので、例えば毎日夫婦で飲むと1週間持ちません。倍の200gが焙煎可能であれば、ゆっくりとした休日に焙煎できるのになぁと思います。

また焙煎のパターンを試すこともあると思いますので、100gだと逆に少し多すぎるのではないかと思います。

この焙煎できる量は焙煎を制御する側(アプリ側)の設定で対応できそうな気がしますので、焙煎できる量に幅を持たせてもらえると、ありがたいかと思います。

 

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ドラムに生豆を投入

また焙煎する豆をドラムに入れておきます。焙煎前に約10分程度の予熱を行うため時間はあるのですが、ここで豆を入れて準備しておくことで予熱完了時に慌てることもなくなりますので、安心して作業を進めることができます。

なお写真ではドラムのフタが開いていますが、必ずしっかりとフタを閉めてくださいね。

スマホにアプリをインストール(1回のみ)

持っているスマホに専用アプリをインストールします。

アプリにインストールとペアリングは最初の1回でよく、毎回行う必要はありませんが、必要な作業です。

iOS https://apps.apple.com/jp/app/sandbox-smart/id1492957836
Android https://play.google.com/store/apps/details?id=com.roastwin.mars&hl=ja

 

スマホと焙煎機をペアリング(1回のみ)

インストールしたアプリを起動する前に、スマホのBluetoothがONになっている事を確認してください。

なお通常であればこの作業も最初の1回のみでよく、毎回行う必要はありません。

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1.左上の「ペアリング」をタップ

アプリを起動し、左上の「ペアリング」をタップし、焙煎機選択に移ります。

 

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2.対象の焙煎機をタップ

”設備が接続されていません”と表示されるので、対象の焙煎機をタップし接続を実行します。

 

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3.ペアリング完了

"設備が接続されました"と表示され、焙煎機が茶色のような色で表示されます。

これでスマホと焙煎機がBluetoothで接続されることになります。

 

ローストの設定

 

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右上の「曲線データベース」をタップ

 「曲線データベース」をタップすると様々な曲線が出てきますので、ちょっと本線から脱線しますが、ご紹介します。

 

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曲線選択(”択”の漢字が…)

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「プリセット曲線」のデータベース

「プリセット曲線」では一般的な『浅煎り』『中煎り』『深煎り』に加え、各『スロー~』があります。『スロー~』は設定を確認するとファンの回転速度が遅くなり、よりじっくりと焙煎する時に使用するようです。(スミマセン。正直よくわかりませんでした^^;)

 

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「アドバンス曲線」のデータベース

「アドバンス曲線」のデータベースにはこれ以外に『コスタリカ ハニープロセス 浅煎り』と『コスタリカ ハニープロセス 中煎り』があります。

このあたりは今後のアプリバージョンアップで更に種類が増えていくことが期待できるので、色々な豆をお勧めの焙煎で試せるので楽しみが増えますね。

 

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「コンペティション曲線」のデータベース

「コンペティション曲線」では焙煎大会の1番、2番、3番のそれぞれの焙煎が楽しめるようです(1番は1位という意味かな?。よくわかりません)。自分で焙煎を続け、納得ができた時にこのような大会の焙煎と比べるのも楽しいと思います。このあたりも徐々にバージョンアップされる可能性がありますね。

以上が曲線データベースとして登録されているものになります。

 

今回私はご提供いただいた方より教えていただいた「中煎り改善版」「深煎り改善版」をそれぞれ試しました。

 

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予熱開始

焙煎の前段階として予熱を開始します。

開始するには画面中央下のやや左にある「焙煎開始」をタップします。

この時、焙煎機の中にドラムがセットされていてはいけませんが、もしセットされていても予熱は行われます。もしドラムがセットされていたら警告を出すなどしてもらえるとうっかりミスも防げるのではないかと思います。

 

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予熱中

予熱中はステータスと温度、時間、予定している温度までの進捗率が表示されます。予熱は豆や焙煎方法によって異なるので一律何分という設定ではありませんが、おおよそ5分程度でした。

 

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予熱完了

予熱が完了したら音を出して知らせてくれます。

この時に音が鳴るのですが、電話がかかってきたときになる着信音と同じだったので、一瞬ビックリしましたが、予熱完了の合図で良かったです。

 

焙煎機本体のドアを開け、豆を入れて用意しておいたドラムをセットします。この時、焙煎機の中は熱くなっていますので、火傷を防止するために、必ずミトンをしてください。

 

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ドラムのセット完了

焙煎機にドラムをセットしたら、「生豆を入れてください」をタップすることでチェックが入り、同時に「START」ボタンが活性化します。

 

「START」ボタンをタップすると焙煎開始です。

 

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「中煎り曲線」の設定

中煎り曲線の設定は上記のようになっています。自分で設定変更も可能ですが、最初という事もあり、おススメの設定で焙煎します。この設定画面は焙煎途中でも歯車のアイコンをタップすることで確認できます。

 

焙煎中の音は静かで、ニオイや煙も少な目です。

音が小さいので夜遅くや朝早くに焙煎しても近所にも迷惑がかからないので安心して焙煎できるのが嬉しいですね。ニオイや煙も換気扇の下で、換気扇を回しながらであれば気にならないと思います。

本体は焙煎中なので熱をもちます。触れないほどの熱さではないですが、小さなお子さんがいらっしゃるご家庭やペットを飼われている方は焙煎中に焙煎機から離れないように注意してください。

ただ煙の排出口が正面左側についているので、換気扇の真下だと上手く換気扇に煙が入らない事がありますので、換気扇との兼ね合いで配置場所を決めておくと良いと思います。(途中で動かすのは熱さと重さもあり危険なので、焙煎中は予熱中も含め、動かさないようにしましょう)

 

しばらく焙煎を進めるとハゼ音が聞こえてきますので、「第1クラック」ボタンをタップします。タップするタイミングはハゼ始めではなく、パチパチパチと安定してハゼ始めたタイミングです。(上の写真では設定画面が表に見えていますが、設定画面が表示されていない状態で、画面中央下段に表示されています)

ハゼる音は良く聞こえますので聞き逃すことはあまりないかと思いますが、ポップコーンが弾けるような音がします。(いい音です♬)

 

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「第1クラック」タップ後

中煎りのため「第1クラック」をタップした後は焙煎終了までの残り時間が表示され、カウントダウンに入ります。

なお深煎りの場合は「第2クラック」が活性化され、2ハゼが始まったら「第2クラック」をタップすることで、カウントダウンに入ります。

 

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焙煎完了

カウントがゼロになると焙煎完了を知らせる表示と音で知らせてくれます。

焙煎機の中も本体も非常に熱くなっていますので、ミトンをはめて注意しながらドラムを取り出します。

 

取り出したドラムも熱いですが、そのままにしておくと豆が持っている熱で更に焙煎が進みますので、速やかにSandbox Smart Coolerに豆を入れて熱を取り除いてください。 

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焙煎後の豆を冷ます

ザルにドラムの中の豆を流し込み、冷却器のスイッチを入れると素早く熱を取り除いてくれます。吸引式(冷却機本体の下についている羽が風を上から吸い込む方式)のため、チャフが飛び散ることはありません。

 

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冷却完了

冷却機は吸引式ですが、吸い込んでもさらに目の細かい網があるので、冷却機本体が吸い込むこともありません。故障の心配も少なく、掃除も楽ですね。

また冷却自体も早く完了します。冷却の完了は目視で確認して、自分でスイッチを切る必要がありますが、攪拌しながら冷却すると2~3分で完全に熱が取れます。モーターは強力ですが、音も大きくなくどんどん熱が取れるのがわかります。

贅沢を言えば、取り出したドラムをそのまま置くだけで冷却ができればといいのに思います。ドラムを取り出した後にそのまま冷却できれば、ドラムのフタを開けて、すべての豆を取り出すといった一連の作業がもっと楽になるし、火傷のリスクも少なくなると思います。

 

 

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焙煎機の冷却中

ドラムを取り出した後にOKボタンをタップすると焙煎機は冷却を始めます。冷却も現在の温度が表示されますので、目で見ながら冷めていく様子がわかるので「いつ冷却がおわるのかな?」と思う事もなく、ありがたい機能となっています。

 

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冷却完了

冷却が完了すると焙煎機で行う一連の工程が完了します。

 

焙煎後のお手入れ

 冷却が完了すると焙煎機は焙煎前の温度まで戻りますが、焙煎機で行う最後の作業が残っています。

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焙煎後、焙煎機の中はこんな状態

冷却が完了した後は焙煎機内にチャフが散乱しています。付属のハケでチャフをすべてトレイに落としましょう。小さなチャフは隙間に残ることもあります。次使うときに気持ちよく使うために掃除は丹念に行った方が良いですね。

 

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焙煎後、正面向かって左側

真ん中に移っているフタのようなものは通常穴が見えないように下がっていますが、このようなところにもチャフが入り込んでいます。説明がないためどのような機能を持つ部分であるかは分かりませんが、チャフが残っていていいことはありませんね。

 

またこのフタ、掃除が終わったら必ず閉めるようにしましょう。

2回目の焙煎時にこのフタが開いたまま焙煎を行ってしまい、焙煎時の温度が上がりきらず、タイムオーバーとなり、結果、中途半端な状態で焙煎が完了してしまいました。

このフタを閉めておくことは取扱説明書の焙煎前の注意事項として記載してもらいたいです。

 

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焙煎後、正面向かって左上

予熱および焙煎時に必要な熱を発生する小さな蛍光灯の形をした電熱線にもチャフが残っています。大きなチャフはありませんでしたが、小さな粉のようなチャフが乗っています。電熱部分にチャフが残ると、その部分が異常に熱くなり、最悪、思った温度に達しない可能性がありますのでキレイにしましょう。

また冷めているからと言って、素手で触るのは厳禁です。手の油が付くと、その部分だけ異常に温度が上昇してしまい、故障の原因になります。焙煎機の中に手を入れるときは必ずミトンなどを装着してくださいね。

 

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焙煎後、正面向かって右側

光っているのはライトで、でっぱりもないのでハケで軽く掃く程度で良いと思います。なお焙煎中もスマホでライトのON/OFFが操作できます。ライトのON/OFFができるのは助かるのですが、少しライトが明るすぎて、焙煎中に豆の状態が目視で確認しにくかったので、ONも3段階程度あると嬉しいですね。

 

ライトの右側に見えているのは温度センサーです。素手で触ったり、曲げたりすることのないように注意しながら、ハケで優しく掃いてください。

 

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トレイに落ちたチャフ

ハケで掃いたチャフはトレイに落ちますが、トレイは引き出すことで簡単に取り出せます。そのままゴミとして捨てて、ドラムの中のチャフを取り除けば掃除は終わりです。

 

掃除自体は付属のミトンを装着し、ハケで簡単に落とせますし、よほど大きな手の持ち主でもない限り、焙煎機の中も掃除は苦にならないと思いますよ。

 

焙煎後の豆の状態

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焙煎後の豆(中煎り)

さすがの出来栄えです!

すべて焙煎機と冷却機のおかげですが、自分の焙煎の腕が上がった気持ちになります。

ドラム式で豆を混ぜながら熱を加えていくので、熱の通りかたが均一です。豆のひとつひとつがふっくらしていますね。

 

アプリのその他の機能

焙煎履歴

 

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左下の「焙煎履歴」をタップ

 焙煎履歴には、これまで焙煎した履歴が表示されます。

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焙煎履歴

履歴には焙煎を行った曲線名と焙煎を行った日時が表示されます。

 

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焙煎履歴の例

タップすると詳細情報が表示されます。

産地や処理方法などは入力しておらずデフォルトの設定のままとなっていますが、第1クラックの時間とその時の温度、焙煎完了までの時間と温度が表示されます。どの程度の焙煎度合いであったのか定量的に確認できるので、次回の焙煎時に「ここをこう変えてみよう」といった細かい調整に使えるのはありがたいですね。これまで感覚で焙煎していた人が多かったと思いますので、このアプリを使う事で焙煎の腕が上がること間違いなしです。

 

メリット(良かった点)とデメリット(改善希望)

これまでのメリットとデメリットをまとめます。一部、これまでの表現に表れていない記載もありますが、まとめると以下のようになりました。

 

メリット(良かった点)

  • 焙煎時の音が静か
  • 焙煎時のニオイが少ない
  • ドラム式のため焙煎ムラが少なく、豆がふっくらと仕上がる
  • アプリを使い細かい焙煎設定が可能
  • アプリを使うので「この豆はこの焙煎!」が確立すれば、再現が容易
  • 付属品が充実しており、個別に用意するものがない
  • 付属のミトンは厚みがあり熱を感じることがないため安心・安全
  • 冷却機が強力でチャフが舞い散ることがない
  • 電源が電気式(100Vコンセント)
  • 複雑な構造でないため掃除がラク
  • 本体の色が2種類あるので、自宅のインテリアに合わせやすい

 

デメリット(改善希望)

  • 焙煎する豆の量が100g固定ではなく、幅を持たせてほしい
  • 焙煎機に取っ手を付けてほしい
  • 焙煎機のライトボタンの点滅パターンを変えてほしい
  • 焙煎機に電源ボタンを専用でつけてほしい
  • 予熱の際、ドラムがセットされた状態であれば警告を出してほしい
  • 取扱説明書の日本語(特に漢字と句読点)を修正してほしい
  • 取扱説明書に焙煎前に焙煎機の中にあるフタを閉めるように記載してほしい
  • ミトンを付けたままスマホが触れるように、指先をスマホ対応してほしい
  • 予熱完了以降、焙煎完了まで全自動で行えるようしてほしい(第xクラックをタップしない)
  • ある程度の大きさと重さがあるので、焙煎しないときに収納場所に困る
  • ハケが長いので手前で掃きにくい

 

総評

最後にまとめですが、この商品は買いです。

理由は上記のメリットに記載した通りですが、それ以外にも理由があります。

それは今後のバージョンアップを期待しての機能の充実化です。機械(ハードウェア)のみの商品であれば売り切りの形となりますが、そこにアプリ(ソフトウェア)が加わることで無限の可能性が広がります。アプリ側の対応で、デメリットとして記載した事のほとんどが解消されます。

さらに自分好みの焙煎は感覚でしかなかったものが、再現性が高く、安定した焙煎ができるので、この商品はとても素晴らしいと思います。

 

今回使ってみて本当に良いものを作られたなぁと感心しました。

最終的にどの程度の応援購入金額となり、サポーターが何人になるのか、非常に楽しみです。

 

末筆となりましたが、私にレビューを依頼していただいた方に、このような素晴らしい商品に出会えたことを感謝申し上げます。ありがとうございます。

 

 

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